私が昔、サロンにお勤めしていた頃、そして現在、色々なサロンでスタッフ教育をしていても、ですが
【ベテランより新人スタッフがお客様からの支持が高い】ということが多々があります。
中堅、ベテランスタッフの方が、技術的には遥かに上なのにも拘わらず。
何故だかわかりますか?
それは、新人スタッフの方が目配り、気配り、心配りができているからなんです。
慣れとは恐ろしいもので、お客様のお手入れや接客が『いつもと同じ』というスタンスでいると
何処か『気』が抜けて集中していないことや、ルーティンで行っているんだな、というのを
お客様は無意識に感じ取られます。
どんなに丁寧な言葉で、スマートな接客で、笑顔で感じよく、素晴らしい技術を施しても
ただ『こなしている』という雰囲気は伝わってしまうのですよね。
一方、新人エステティシャンにとっては一人ひとりのお客様が特別で、まだまだぎこちないながらも今の自分の精一杯のお手入れとおもてなしで以ってお客様に入っているのです。
その一生懸命さがお客様にも伝わるのでしょうね、、もちろんこちらも無意識だと思います。
エステ自体は贅沢なものでも特別なものでもないと私は考えていますが、
お客様お一人おひとりは誰と同じでもなく、オンリーワンの特別で大切な存在です。
理屈ではよくわからなくても、大切に扱ってもらっているな、と心が感じたとき
技術や接客のクオリティ以上の感動を与えられます。
いつでも新人のときの、あの新鮮な気持ちを忘れずにいたいものですね。
もちろんスキルは磨き続けながらですけどね。